ホエール・タッチング

Whale Touching2008. 2. 24 ~3.5)

 

メキシコ・カリフォルニア半島でホエール・ウォッチングをした。特に半島中部の入り江では鯨たちをすぐ近くで観察でき、ついに子鯨にタッチした。ホエール・タッチングだ。

まずは、下の写真をクリックして鯨たちの映像をご覧下さい。


下の写真をクリックするとビデオが始まります。

コククジラ     上の写真はロス・カボスで、ビデオはプエルト・サン・カルロスにて撮影


ホエール・ウォッチングをしたのは、メキシコ・カリフォルニア半島南部のロス・カボス(Los Cabos)とそこから300km北東にあるプエルト・サン・カルロス(Puerto San Carlos)だ。

メキシコを代表するリゾートのひとつであるロス・カボスでは、太平洋側に沢山の鯨を見ることができる。陸からの双眼鏡による観察とボート観光である。

一方、今回「ホエール・タッチング」をしたプエルト・サン・カルロスは、交通が不便なひなびた村だが、Bahia Magdalenaという入り江でボートに乗り、鯨たちのすぐそばまで行くことができる。ここは、ベーリング海など北の海から回遊してきたコククジラ(gray whales)の子作り・子育ての楽園なのだ。


ロス・カボスへは、NYからメキシコ・シティ経由で空路で行った。ここは、1600kmという長い長い
カリフォルニア半島の最先端。Land’s End(地の果て)と呼ばれる岬が美しく、メキシコ観光の目玉になっている。写真は、飛行機の窓から見たLand’s Endで、向こう側が太平洋、手前がカリフォルニア湾(コルテス海)である。左下に軍艦、右下にクルーズ船が停泊している。


プエルト・サン・カルロスへはバスを利用して行った。ロス・カボスからラパスまで2時間。ここで一泊した。ラパスは大きい町である。 翌日、ラパスからプエルト・サン・カルロス行きのバスに乗り4時間半でひなびた村に着いた。

上の写真は、ラパス付近でバスの窓から撮影したもの。町以外はどこもこのようなサボテンと灌木があるだけの「沙漠」が延々と続いている。
プエルト・サン・カルロスは、小さな漁村である。ここの西の入り江には、12月になるとコククジラが現れ、子作り・子育てをする。4月〜6月には北の海に帰って行く。この村にはいくつかホテルがある。私は、Motel Las Brisasに泊まった。Hotel Alcatrazではコーヒーを飲んだだけだが、こちらの方がお勧めである。中心街(といっても店が2,3軒あるだけだが)にあるRestaurant Bar El Partoのシーフード・スープは絶
品であった。このレストランの前に、ホエール・ウォッチングのガイドをしてくれる家がある。ガイドのおじさん(左写真、Crispin Mendoza R., Tel 01-613-1360253)はこの道30年で、このあたりではめずらしく英語を話す。料金は、$65/時間で最低3時間である(私は3時間半を$130にまけてもらった)。なお、このあたりの旅は、交通機関や宿などで英語は通じない。片言のスペイン語(あいさつ、数え方、簡単な質問)と度胸と笑顔が必需品である。





ここのホエール・ウォッチングでは双眼鏡は無くても良い。私は、デジタルカメラ(Nikon D80)、ビデオカメラ、水中カメラの3っつを用意した。鯨の迫力を記録するには、やはりビデオ撮影が良いと思う。

3月上旬は交尾の時期である。交尾中の映像が上のビデオの中程にある。Crispinはスペイン語で「チャカチャカ」と表現していた。鯨は、交尾中に「対面位」をとる、つまり多くの人間と同じ体位をとる数少ない哺乳類のひとつであるということだ。強いオスが何頭かのメスを独占するのは他の哺乳類と同様であり、若かったり弱いオスは同性愛的行動を取るという。(先日この話をしたら、鯨(げい)のゲイですか、としゃれた方があった。)

子供を産んだ母親は子鯨が成長するまでこの湾で一緒に行動して、生長後に北へ旅立つ。子鯨はあまり深く潜らないので接近できるチャンスがある。私は、子鯨が母親と連れだって来たとき水中カメラ撮影を試したが、タッチングに気を取られたのかうまく写せなかった。

なお、カリフォルニア半島には他にもコククジラが子作り・子育てをする湾があるということなので、また、ホエール・タッチングあるいはホエール・キッシング(?)をしてみたい。

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