7 再びデリー

デリー散策

 

12/5( 水) 旅の中休み。久美子を出迎え


チケット購入  朝、目が覚めたら8時半。ぐっすり寝た。簡単な朝食後、さっそくニューデリー駅の外国人ツーリストセンターへ。グワハチで購入したチケットのうち2列車がウェイティング状態なので再度列車を探すためだ。親切に対応してくれて、ひとまず全列車の予約が確保できた。これで一安心。


ホテルの移動  ニューデリーの中心にある公園、コンノートプレースBブロックにあるホテル、The Corusにチェックイン。インターネットで予約したときちょっと高いと思ったら、コンノートプレースが一望できるベランダに面した部屋であった。久美子が最初に泊まるホテルということで、万一私と入れ違いになって会えないことも考慮しちょっと良いホテルにした。

ホテルにあるBonsaiという名のレストランで中華とご飯をたっぷりいただく。こんなにたくさん食べたのは久しぶりだ。ガイドブックでこれから行く観光地、アグラ、アウランガーバード(エローラ、アジャンタ)、バラナシーのホテル情報を見る。ホテルの選択も旅の楽しみのうちなので、久美子に相談して決めよう。これまでは気ままな一人旅で、ホテルも適当に決めてきた。これからは、二人旅。あまり主導権を発揮せずに共同作業でやっていこう。泊まるところはいくらでもあるということだから。


散策 ニューデリー駅までおよそ30分、
そこからメインバザール(バハール・ガンジー)の通りを歩く(写真)。ここは、旅人の集まるところ。雑踏の中にたくさんの外国人観光客が歩いている。妙に安心できる空間なのだ。ランドマークのHotel Vivekを過ぎて右に曲がり、散髪屋を見つけたので刈ってもらうことにする。Rs40だという。100円ぐらいだな。小学生時代に100円の店で刈ってもらったことがあるな、などと思い出す。目の前に置いたサングラスに蠅がたくさん来ている。日本の蠅より小振りである。見ていると結構かわいいし、蠅同士コミュニケーションをとっているのがわかり面白い。蠅=非衛生というイメージでこんなにゆっくり彼らを眺めたことがなかったなぁ。「蠅が手を擦る足を擦る」ー 思えば、人の周囲にいるとても身近な生き物だったのだ。蠅に見とれていると、散髪屋のおじさんがマッサージをするけどいいか?という。値段を聞く間もなく頭に水をこすりつけてぺったんぺったん。次は肩だ腕だとどんどん進む。
10分ほどで終わっていくらだ、と聞くと全部でRs60と。すっきりして、またバザールの雑踏の中へ。バザールのつきあたりにあるメトロ駅へ。このメトロはニューデリーの中では別世界のよう。駅も車内もきれいで近代的(写真右)。あまりの断絶にしばしびっくり。ここからコンノートプレースのあるRaijiv Chalkまで一駅乗る。B-ブロックと書いてある出口を上がるとホテルThe Corusはすぐ目の前。


空港へ久美子を出迎え 午後9時20分のコンチネンタル機でデリー空港に着く久美子を出迎えに。コンチネンタルのタグのついた荷物を持つ乗客が何人も出てきても久美子は現れない。ふと見ると、「入場券売り場」がある。もしやと思い、Rs60でチケットを買って中に入り無事久美子と再会できた。デリー空港の出迎えポイントは二重で、無料ゾーンとその内側の有料ゾーンがあるのだった。お互いの無事を喜んだ。


12/6( 木) デリー散策 ー ロディ公園など


犬・ロディ公園  
デリーの南部にある公園へ。久美子はインドの風物が珍しそう。自動車道路の歩道や公園の遊歩道で犬が両足を放り出して寝ているのを見て、最初は死んでいるのかと思ったそうだ(写真)。インドでは、犬、牛、山羊、そして人間さえあちこちの道ばたに寝ころんでいる。寝ている動物の表情はおだやかで外敵に襲われたり意地悪をされると考えていないように思える。犬や牛は雑踏の中でさえ寝ころんでいる。雑踏の人はごく自然に避けている。しかし、時には自動車やリクシャーがその投げ出された足を間違ってひいてしまうこともある。昨日、バザール通りでキャ〜ン、キャ〜ン、と片足を上げて泣いている犬を見た。人間の子供が転んで泣いているのと同じように感じた。そうした「交通事故」はよくあるのであろう。びっこをひいている犬をよく見かけるので。



ロディ公園にはムガール帝国時代と思われる遺跡があり、広い園内を散策した。


独り旅と二人旅  11月15日以来およそ3週間インド北部の独り旅。そして、今日から妻の久美子と二人旅。独り旅のリズムに慣れてきたので、妻に会う前は二人の旅がどうなるだろうかなんとなく心配だった。


    独り旅 ー 久しぶりの独りの時間をまとまってもてたこと、これはこれでとても良かったと思う。旅と向き合い、自分と向き合う。

二人旅 ー 二人でいることはやはり自然で良いと思う。この旅が終わるころまたその意義を思い返してみたい。


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